google

ビジネスレポート

「環境と建築」テーマに60周年記念事業

(企)針谷建築事務所

静岡市葵区青葉イベント広場

静岡市葵区青葉イベント広場では、中心市街地の再生について提案を行なった。(上)

また、静岡市のホテルで行われたパネルディスカッションでは、東海地震対策の軌跡と今後の方向性を話し合った。

パネルディスカッションの風景の画像

創立60周年を迎えた同組合は、記念事業として10月19日〜22日に記念展や住宅相談を行い、同20日には「東海地震対策に携わって」と題したパネルディスカッションを開催した。

記念展は、創立20周年を機に5年ごとに開催しているもので、「環境と建築」をメーンテーマにまちづくりの提言などを行ってきた。今回は、静岡市葵区青葉イベント広場を会場として「再生」をサブテーマに、既存の価値を引き継ぐ手法で二つの視点から中心市街地の再生を提案した。

1つが「青葉通りにおける再生提案」。幅36m、長さ約500mの青葉通りを環境、ビジネスチャンス、文化、コミュニケーションなどそれぞれの再生をポイントにあげ区分けした。ビジネスチャンスの再生では「まちなかグリーンオフィス」と題し、中心街の利便性を活かしながら、快適なオフィス環境とビジネスチャンスを提供する場とした。

2つ目が「呉服町通りにおける再生提案」だ。たとえば、「2D →3Dでのまち歩き」として、路面店のみを見て回る現在の人の流れを、上層階に店舗や休憩スペースを配置することによって、人の興味を上層にもっていく空間計画の提案を行った。

また20日、ホテルアソシア静岡ターミナルで行われたパネルディスカッションでは、「東海地震対策に携わって」をテーマに、東海地震対策の軌跡を振り返るとともに今後の方向性を探った。

コーディネータは東海地震対策について中心的活動をしてきた日本建築防災協会理事長で東京大学名誉教授の岡田恒男氏。パネラーを県防災局防災情報室長の岩田孝仁氏、県都市住宅部建築安全推進室主幹の柳敏幸氏、県建築設計事務所協会長の山崎善利氏が務めた。