実績を評価され県知事褒賞
「任意組合を立ち上げてから五十年、法人化から三十五年。先輩方の努力を引き継ぎ全員で協力してきた。今回の受賞はうれしいですね」と池谷理事長。
昨年十一月十一日に行われた中央会の表彰式典で、これまでの事業実績、組合運営が認められ、県知事褒賞を受けた。
昭和二十八年、焼津市の水道事業開始にあわせて設立された任意組織、焼津市衛生水道工事業組合が前身。市の指導のもと給水管布設に努めた。そして昭和四十三年、資本金百十万円、組合員十一名で水道資材等の共同購入、官公需の共同受注等を目的とする「焼津市水道指定工事店協同組合」を設立した。
道路分工事を組合が施工
法人化のきっかけは、それまで市水道課が施工していた道路分工事(水道本管からメーター器までの引き込み)を組合が受託したことによる。そのため、工事施工に従事していた市の嘱託職員を組合職員に採用して事業を開始した。
現在も、組合員が受注した工事の道路分については組合が受託。八名の職員のうち四名が従事する組合の主要事業である。
昭和四十四年、土地を購入。事務所並びに倉庫を建設、今日の基礎が形成された。爾来、焼津市水道事業の発展とともに歩んできた。
事業は委託工事、給水・修繕工事用資材の共同購入のほか、CADシステムによる水道局への申請図面の作成、組合員の工事現場から出る残土のストックとその処理等である。理事長は「道路分の工事を組合が担当。
また残土置場の土地取得と、他地区にない組合運営が特徴。その結果、先代から続く長年にわたる相互理解が、全員の強いつながりになっている」と言う。