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 「くみあい百景」 
 編集室だより 






「日本一清楚な温泉保養地」をめざして
パーク&ウオーク実験


寸又峡美女づくりの湯観光事業(協)


▲実験期間中は歩行者天国となり、温泉街をのんびり散策する観光客が目立った。


▲寸又峡温泉全景


▲人気の高い夢の吊橋
 本川根町の寸又峡温泉では、十一月二二日〜二四日までの三連休の期間、温泉地内への車両進入を禁止する「パーク&ウオーク導入実験」を行なった。
 これは渋滞解消と環境保全、安全確保が目的。観光客は温泉街入口から約六〇〇メートルの第一駐車場からシャトルバスを利用するか、入口から三〇〇メートルの第二駐車場から歩き、温泉街へ。温泉街は歩行者天国とし、各所に特産品を販売する露店や休憩所を設置した。
 実験結果では、三日間で約一万四千五百人の観光客が訪れ、マイカーなど一般車両も約二千七百台、観光バス約百二十台が駐車場を利用。温泉街をのんびりと散策したり、土産物を買い求める観光客が目立ち、好意的な反応が多かった。
 寸又峡美女づくりの湯観光事業(協)では、「今後は観光客などのアンケート調査の分析や関係者の意見聴取などを行い、本格的な実施に向け、検討していきたい」(波多野勲理事長)として、「日本一清楚な温泉保養地」づくりに向け意欲を見せている。


中小企業静岡(2004年1月号 No.602)