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2 金庫破り事件

 事務所等のドア施錠部分にバール等を差し込んでこじ開け、短時間(三分以内)の間に金庫や入金機を引きずり出して盗んでしまう金庫破り事件が首都圏を中心に頻発しています。
 この犯行は、シャッターがしてあっても、こじ開け、ガラスや木製ドアであれば、これを突き破り、施錠を解いて侵入するなど非常に荒っぽい手口であることが特徴です。
 床に固定された金庫でも引きずり出してしまうこともあるようですが、太いボルト等を使用してしっかりと金庫を固定していただき、犯行に時間を掛けさせることが、被害防止と犯人逮捕につながります。


3 最新式ロッカー荒し事件

 今のところゴルフ場のロッカーが狙われるケースが多いようですが、クラブハウス内のロッカー上部にワイヤレスカメラを取り付け、暗証番号を入力するのを盗撮し、利用者がプレイに出掛けた後にロッカーを開けて、貴重品を盗む手口が本県を含み、全国各地で発生しています。
 このようなハイテクな犯行もあることを認識していただき、職場内の防犯対策を考えていただきたいと思います。


4 悪質訪問販売

 相変わらず発生しているのが、詐欺まがいの悪質訪問販売です。
 事業所として、注意していただきたいのは、 「特定商取引に関する法律」という、いわゆる訪問販売に関する法律は、その趣旨が、一般消費者を対象としており、「営業のため若しくは営業として締結するもの」は、法律の適用が除外されていることです。
 従って、よく問題となるのが、事業所に備え付けの消火器の詰め替えです。悪質訪問販売業者が、慣れた様子で「消火器の点検です」と入ってきて、受付の人などが定期的な点検と勘違いして、契約書などにサインしてしまうと点検後に消火剤の詰め替え費用で莫大な金額が請求されるというものです。
 「特定商取引に関する法律」が適用されれば、クーリングオフなどの条項があるのですが、これらによる保護が受けられないので、まずは、迂闊に契約関係書類等にサインをしないよう徹底しましょう。
 この他にも事業所としては、取り込み詐欺等にも十分注意してください。
 また、これからは、事業所のホームページの改ざんやインターネットを悪用しての犯罪も懸念されるところです。




中小企業静岡(2003年 7月号 No.596)