特 集



期待される組合の新たな役割

 第四六回「IT時代のコーディネーター 〜組合が押し開く新時代の扉〜」、第四七回「活かせ人財!二一世紀型経営への挑戦」、そして、今回の「輝け!組合スピリッツ! 〜組織の進化が中小企業の活路を拓く!」。
 テーマこそ違うものの、この三年間の大会にはベースとなる一貫した主張がある。
 それは、「規模の拡大から質の充実へ」と変化する社会経済にあって、中小企業は、それぞれの企業に培われた「個性」や「強み」を最大限活かし、「付加価値」を創造することがもっとも重要であるという考えである。
 中小企業の集合体である「組合組織」は、そこに光輝く個性や特長を活かし得る組織であり、組合の進化が中小企業の発展に欠かせないファクターであるという想いを込めて、今大会のテーマを掲げている。

二一世紀は中小企業が輝く時代

 十月九日、静岡市グランシップには、石川県知事、森県議会議長、小嶋市長会会長(静岡市長)ら来賓、中小企業関係者合わせ約六五〇名が出席した。
 冒頭、主催者として、井上光一中央会会長は、「二一世紀は中小企業が輝く時代と位置づけ、常に前向きに、激しい時代の波に立ち向かう姿勢が必要だ」と挨拶。また、来賓を代表して挨拶した石川嘉延県知事からは、「厳しい現況を克服していくためには、新たな発想で新しい技術、製品、サービスを生み出す取り組みが不可欠になっている」との指摘があった。
 続いて、中小企業庁 鈴木芳雄企画官、森 竹次郎県議会議長からそれぞれ挨拶があった後、大会の第一部として、白鴎大学経営学部 樋口兼次教授から「輝け!組合スピリッツ!時代が求める組合の姿」としたタイトルで、組合活性化基本プランについての提言が行なわれた。




「組合組織が時代の要請に応えた進化を し続けることこそが、中小企業のたゆま ぬ努力に大きな成果と輝きをもたらす」
 …井上光一 中央会会長

「新しい技術・製品・ サービスなどを生み出す取り組みを」
…石川嘉延
静岡県知事

「中小企業の活力を活かした支援を充実していきたい」
…鈴木芳雄
 中小企業庁企画官

「中小企業相互の連携・機動性、新たな発想に期待している」
…森 竹治郎
 静岡県議会議長


中小企業静岡(2002年 11月号 No.588)