google

トピックス

静岡本山茶発祥の地でしずおか地域資源開発シンポジウムを開催

「先人に感謝し、その偉業を活かすのが今を生きる我々の責務」東福寺 永井慶洲老師。

「静岡茶発祥の地としてのプライドを持ち、付加価値を高める仕掛けも必要」花井孝 地域活性化戦略研究所所長。

第二部では、永井老師としずおか地域資源活用研究会のメンバーで地域活性化戦略研究所所長の花井孝氏による対談が行われた。

花井所長は「静岡に生まれた聖一国師は、『地域資源』のひとつ。福岡では『博多祇園山笠』の創始者として国師に対する認識は非常に高い。それに比べ静岡での知名度は低い。茶祖として活用しない手はない」と現状を分析。

本山茶に対しては、「静岡茶発祥の地としてのプライドを持つとともに、『マグロの寿司には本山茶』など地域資源同士の組み合わせや生活シーンに合った飲み方の提案など、付加価値を高める仕掛けも必要だ」と活用方法を示した。

永井老師は、「お茶は仏教を広め、仏教がお茶文化を発展させたといわれるほど、両者は深い関わりを持ち、寺では重要なビタミン補給源として重用されてきた。当寺と本山茶は一番茶の献茶を受けるなど関係も深い」と披露した。これを受け、花井所長は東福寺への一番茶献茶を、イベント性をもたせて行うことを提案。永井老師も賛意を示した。

京都最大の大伽藍を誇る臨済宗大本山東福寺。
その庭園には、「栃沢茶を育てる会」による碑がある。

対談会終了後、参加者から、「栃沢地区は、清流藁科川、お茶、椎茸など売り出す舞台は整っている。これらをいかに結びつけるかが課題だ」、「聖一国師にちなみ、ここを修行の里、瞑想の里とし、修行の後にお茶を提供したらどうか」、「誰かがやるではなく、自ら仕掛けることこそ重要だ」など地域資源活用に対する活発な意見が多く出された。