静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2008 April No.653 静岡本山茶発祥の地でしずおか地域資源開発シンポジウムを開催第二部では、永井老師としずおか地域資源活用研究会のメンバーで地域活性化戦略研究所所長の花井孝氏による対談が行われた。 花井所長は「静岡に生まれた聖一国師は、『地域資源』のひとつ。福岡では『博多祇園山笠』の創始者として国師に対する認識は非常に高い。それに比べ静岡での知名度は低い。茶祖として活用しない手はない」と現状を分析。 本山茶に対しては、「静岡茶発祥の地としてのプライドを持つとともに、『マグロの寿司には本山茶』など地域資源同士の組み合わせや生活シーンに合った飲み方の提案など、付加価値を高める仕掛けも必要だ」と活用方法を示した。 永井老師は、「お茶は仏教を広め、仏教がお茶文化を発展させたといわれるほど、両者は深い関わりを持ち、寺では重要なビタミン補給源として重用されてきた。当寺と本山茶は一番茶の献茶を受けるなど関係も深い」と披露した。これを受け、花井所長は東福寺への一番茶献茶を、イベント性をもたせて行うことを提案。永井老師も賛意を示した。 対談会終了後、参加者から、「栃沢地区は、清流藁科川、お茶、椎茸など売り出す舞台は整っている。これらをいかに結びつけるかが課題だ」、「聖一国師にちなみ、ここを修行の里、瞑想の里とし、修行の後にお茶を提供したらどうか」、「誰かがやるではなく、自ら仕掛けることこそ重要だ」など地域資源活用に対する活発な意見が多く出された。
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