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ビジネスレポート

店舗リニューアルで活況

(企)竹の子かあさん

伊豆市の道の駅「天城越え」で(企)竹の子かあさんが運営する農産物加工販売所がこのほどリニューアルされ、好調に売れ行きを伸ばしている。

店舗名は組合と同じ、竹の子かあさんで開設は平成13年。24坪の店内で、地元産の椎茸やわさびなどを使った「しいたけコロッケ」や「わさびっ葉コロッケ」、おこわ、五目いなりといった加工食品を製造販売するほか、地元農家などから委託を受けた農産物や工芸品などを販売している。

同道の駅を訪れる観光客などを主な客層としているが、「外観だけでは何を売っているのか分からない」「店内が暗い」といった声が聞かれ始めたのをきっかけに、昨年度、中央会の助成事業などを利用し店舗デザインの専門家を交えた検討を重ねてきた。

店舗リニューアルは専門家の提案を受け実施されたもので、店舗前面に商品の案内看板を掲げたほか、店内に木製の整理棚などを設置。これによって入店に際しての心理的不安要因を軽減させると共に、これまで漠然と置かれがちだった商品を食品・野菜・工芸品ごとに棚陳列することで、訴求効果を高めた。また、天井には既存の蛍光灯にスポットライトを追加するなどし、照明による商品の演出に工夫を凝らした。

リニューアル後は、道の駅が日帰り団体ツアーの立ち寄り施設になったこともあり、来店客数は昨年の2〜3倍に増加するなど大きな効果を出した。

同組合の勝又利子理事長は、「おかあさん達によって、地元の食材を使い丹精込めてつくった惣菜やお菓子などは、どれをとっもひと味違ったおいしさが実感できるはず。多くの方々に味わっていただければ」と語った。

伊豆市の道の駅「天城越え」に設置された竹の子かあさん。

新設した商品の案内看板。

団体観光客らで賑わう店内。