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くみあい百景




▲中央会表彰式典で
 中小企業庁長官表彰を受賞
 (中央が冨原邦夫理事長)


▲「明確に方針目標値を職員に、
 設定することで発想力、行動力
 がフル回転しています」と語る
 山本俊明専務理事(下)


▲「最小の経費で最大の効果をあげ
 組合員の事業支援をさらに図りたい」
 と意気込む冨原邦夫理事長(上)

品質管理とコスト削減の徹底

 組合では、品質管理の向上とコスト削減の徹底を追求している。
 品質管理面では、発注に対する欠品防止や納期を守る目的で十五年六月、新物流システムの導入に踏み切った。その結果、組合員は、組合倉庫の自社在庫と、その入出庫の動きをリアルタイムに把握可能になり、欠品クレーム数は大幅に減少し、納入管理を飛躍的に向上させた。
現在、組合倉庫内での部品ピッキング作業もハンディスキャナーを利用し、人間から機械による高精度チェックシステムを運用し、更に対象部品を普及拡大している。
 コスト管理面では、組合職員に目標管理の設定、検証を教育する。職員の改善提案で、ムリ・ムダ・ムラを一掃させる試みだ。倉庫スペースを二四、五g確保し、新たな部品置き場へと結びつけたのもその一例。改善提案はコスト削減及び業務の効率化を推し進める原動力だ。

業務合理化に成果

 「今期約千七百万円を組合員に利用分量配当できました。共同事業の組合取扱手数料も設立以降、段階的に三回引き下げています」と業務合理化等の成果を話す冨原理事長。平成十三年に関東経済産業局長表彰、本年度は中小企業庁長官表彰を受賞した。強固な組合財政基盤と積極的な事業展開が内外に高く評価された結果だ。
「組合職員とは、毎月業務内容についてヒアリングを繰り返します。目標値、実績成果等について納得するまでコーチングするんです。明確な方針管理目標値を職員全員に設定することで、発想力、行動力がフル回転しています」と山本俊明専務理事は、職員教育による資質向上の重要性を熱く語る。
「国内外の経済環境変化も激しく、矢崎グループのグローバル戦略も日々変化し予想しにくい状況にあります。しかし、今後も“最小の経費で最大の効果”を基本理念に業務推進したいと思っています。組合員が一致団結し、企業経営の効率化を一層高めていけるよう支援していきたい」と将来に向け、冨原理事長は意気込みを語る。




中小企業静岡(2005年12月号No.625)