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5 CCとBCCの使い分け

 CCもBCCも複数の人に同じメールを送るときに使用する機能です。「CC」とは「カーボンコピー」の略で、送った人すべてのメールアドレスが本来宛名で送った人以外にもわかるようになっています(名前だけでなくメールアドレスまでわかります)。「BCC」は「ブラインドカーボンコピー」の略で、送られた人以外他の誰に送られているのか判りません。それぞれの機能を理解して、誰に送ったか判って欲しいとき、判ると都合の悪い時と、使い分ける必要があります。

6 添付ファイル利用時の注意

 メールに画像ファイル、音声ファイル、HTML形式のファイルなど(バイナリファイル)を添えて送ることは簡単にできます。
 しかし、特に知らない人から送られてきたバイナリファイルのうち、実行ファイルやマクロファイルは、絶対に開いてはいけません。
バイナリファイルを実行させることで、コンピューターウィルスに感染する恐れがあるからです。それ故にこちらから送信する時にはウィルスチェックを行い、ウィルスチェック済みであることを明記しておくことも安全に対する姿勢を示す点では意味があることです。
 バイナリファイルを送る場合、変換方式は大別するとウインドウズ、マック、UNIXの三種類があります。「どの方式なら読めますか?」とあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。読めないファイルが送られてきても無駄になりますから、判らない場合は、小さなサイズのファイルでまずテストして下さい。また、エクセルやワードを持っていない人にそれらで作成した書類を送っても開くことができないので、どんなツールを使って作成したのか明記してあげることが親切です。

7 半角カナや機種依存文字は使用しない

 半角カナや特殊記号(機種依存文字)などは使用しているパソコンの種類や言語が違うと表示できない(文字化けする)場合があります。せっかく届いたメールが意味不明ということになってしまいます。基本的には使用しないように注意しましょう。

8 メールは急ぎの用事には不向きな道具

 電話のように相手の都合を気にして送信する必要はありませんが、反面いつメールを読んでもらえるかは判りません。受け取る側の都合で読まれるメールですから、急ぎの場合には確実性という点では不向きといえます。
 今やメールは電話やファックスと何ら変わらないコミュニケーション・ツールです。ネットビジネスの基本としてこれからも多くの場面で利用されることでしょう。しかし、メールを送るのも読むのも、結局人間です。コンピュータの向こうには、人がいます。メールの特性や仕組みを理解して有効なコミュニケーション・ツールとして活用していきたいものです。


中小企業静岡(2003年 2月号 No.591)