NET SURFING 
 富士の叫び 
 FLASH 
 特集 
 INFORMATION 
 海外ルポ 
 視点 
 くみあい百景 
 読者プラザ 
 新設組合 
 編集室だより 



くみあい百景




▲新しい時代の組合を
 熱く語る天野理事長

時代に対応したビジョン作り


 平成十三年度、組合では、業界を取り巻く情報化の流れに対応するため、ビジョン作りに取り組み「電子データの共有化と組合オープンネットワーク」の方向を取りまとめた。
 さらに今年度は、ビジョンの実現化に向けて受注管理・電子申請対応システムの試作に取り組んでいる。
 ビジョン作りでは、建設CALSへの対応。業務の標準化のため、組合独自のCAD作成標準の策定。情報の共有化の可能性について研究を行なった。
 CALSでは、インターネットを利用した電子入札システムへの対応が不可欠。
 CADの標準化については、これまで個人、事務所での利用が主で、それぞれの仕様でデータ管理を行なってきた現状を改善。標準のファイル、ソフトを決定し、標準化をはかる。
 組合員間で情報の共有化を行なうためには、インターネットを利用した安価なグループウェアの活用で、情報の共有化が実現すると提言している。



▲静清合併にも柔軟な姿勢
で臨む寺沢副理事長

変化の時こそ新たな展開

 「組合を設立して七年、共同受注の物件も組合員に一巡した。世の中の仕組みが、大きく変わろうとしている今が、組合の力を生かすチャンス。組織として情報化社会へチャレンジしたい。さらに、来年春の静清合併で、公共事業の発注方法も大きく変ることが予想される。新しい時代の組合には、業界として団結した新たな展開が求められてくる」天野理事長が、厳しい状況の中で業界が発展するには、組織の活動が不可欠と語る。
 新しい時代の流れへの対応が、組合事業の中心になる中でも、共同受注事業は、着実な実績を上げている。公共事業を中心に昨年度は興津中学の改築・体育館設計業務、清水駅東口駐車・駐輪場工事の監理業務などを実施、千五百万円の収入を上げている。

静清合併も組織で対応

 「組合で受注する事業のほとんどが役所の仕事。現在の両市の発注に対する姿勢は当然違う。新しい市になって窓口が一本化されれば、当然システムも新しくなるだろう。両市の間の調整にも時間がかかり、来年四月からすぐに一本化されるとは考えにくい。しかし、どの様なシステムになっても対応できるように、両市にある組合間の意識レベルの共通化と体制整備が必要」と寺沢副理事長が話す。
 組合では昨年、静岡地域の設計組合と共同で事業を実施、合併を見据えた活動の下準備をすでに始めている。
 また、設計業界では、県下の六組合が集まり、協議会を結成する動きもあり、具体的な活動内容についての検討が現在進められている。


中小企業静岡(2002年 10月号 No.587)