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高級木材の端材を絵はがき等に再加工 (岩手)

 県産のケヤキやキリなどを使った「岩谷堂たんす」などの伝統工芸家具を作っている盛岡家具工業協同組合は、作業工程で出る端材を活用したプレートの置物や絵はがきなどの製作に取り組んでいる。
 今まで廃棄するしかなかった端材を置物や絵はがきにして、パソコンで入力したデザインをレーザー彫刻機を使って彫ることで、鮮やかな色彩を出すことに成功。置物は二千二百円、絵はがきは三百円。観光客らに好評だ。
 同組合では、今後も漆塗りを施したケヤキ端材に模様を掘り込んだティッシュボックスの作成に取り組むなど、幅広い分野に挑戦して木のぬくもりを伝えたい、としている。




日中でシステム開発。資材調達を簡素化 (新潟)

 異業種交流団体「新潟ジット事業協同組合」は、新潟大学、中国の黒龍江大学と共同で、遠距離の資材調達のやり取りを簡素化する工程管理システムを開発する。
 新システムでは、発注した建材の加工がどの程度進んだかを発注業者の端末で随時チェックできる。
 また、従来は中国から日本に建材が届いて検査するまで品質の良否を確認できなかったが、同システムにより、中国の工場で加工した建材をデジタルカメラで撮影してネットで転送できる。建材が設計通り加工されているかを、日本と中国の受発注業者が画面を見ながら確認できる。
 同組合では、来春をメドにシステムを完成させる予定だ。




「摺り染」継承へ解説書を発行! (京都)

 京都友禅協同組合は、型染めの一種で友禅の原型といわれる「す摺り染」を紹介する解説書「京友禅摺り染 歴史と技法」を発行した。
 摺り染は、型紙の紋様に沿って鹿の毛のハケで染料を直接刷り込む染色技法。「古事記」にも記述されているほどの歴史を持つ技法だが、後継者不足や和装不況で技術継承が難しくなっているため、保存を目的に発行することとなった。
 解説書の内容は、用途の変遷や同技法を使った着物などのほか、作業工程や道具などを紹介している。体裁は、A4判、一四七ページ。


中小企業静岡(2001年 9月号 No.574)