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●街ゆく人々の視線を釘付け

 手作り看板の魅力をPR

                     静岡県広告美術業(協)



▲個性的な作品が並んだ会場。
    期間中、入場者は三千人に及んだ。


▲右は県知事賞受賞作品(堤貞夫氏制作)。


 「屋外広告の日」の九月十日から十二日にかけて、静岡県広告美術業(協)では、「サインアートコンクール(技能作品競技会)」を開催した。
会場は、静岡市呉服町の青葉イベント広場。
 県内の看板業者一四〇事業所が加盟する同組合では、街の景観にも重要な役割と責任を果たしている看板の魅力を再認識してもらおうと企画。同時に、組合員の技術の研鑚の場ともなっており、県知事賞をはじめとする各賞も発表された。
 展示作品は、地球温暖化への警告を発した「地球が燃える日」(静岡市長賞)などに代表される環境保護を訴えたもの、福祉に関するもの、交通安全、トルコ地震の寄付を呼びかけたものなど八二点。
職人ならではの大胆な構図と色彩、細かな筆使いは、その今日的なテーマ性ともあいまって街ゆく人々の目を引きつけていた。
 なお、近年は看板制作も景気の低迷で大幅な落ち込みを見せているという。
組合も設立三〇周年を迎え、共同購入、技能研修などの事業のほか、地元の商店街と協力したり、官公需適確組合として、県、市町村のイベント事業などの受注獲得にも全力をあげている。
「これからも技術を磨いて、見る人に訴えたり、楽しんだりしてもらえる作品を作っていきたい」(田中理事長)と、技能者集団は意欲的だ。

中小企業静岡(1999年 10月号 No.551)