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危機感も動機のひとつ

 インターネットが理由のひとつなら、平成大不況といわれる厳しい経済環境も青年部誕生の理由のひとつと考えられる。


▲これからの活動への期待を語る佐野青年部会長。


 「仕事の形態が変わってきたんです。これまでの経営では立ち行かない、方向転換の時代なんだと親の世代も考えはじめた。そこで、青年部を発足させ、広い視野で活動してほしい」(土屋会長)というコトバはそれを端的に表している。
 親の世代は、これまでの経営手法を受け入れ、日々の経営を行おうとする。ところが、かって経験をしたことのない未曾有ともいえる経済不況は、従来通りの経営手法では立ち行かないと親の世代そのものが思い始め、その打開策を青年経営者、後継者に託すという構図が、青年部発足を促す理由のひとつとも考えられる。
 政治、社会、経済、価値観、すべてが大きく変わろうとしているのが現在とするなら、それを乗り越える気力、知力、挑戦しようとする力は青年にこそあるものだろう。
 富士グリーン工業団地(協)青年部は今年、今後の組合活動の方向性を探るという目的で活路開拓調査事業を実施する予定でいる。その委員会のメンバーの過半は青年部の会員で構成されるという。
「団地をひとつの会社とみればいろいろな事業展開が可能だ」(佐野会長)という発想は今までなかったし、青年部ならばこそといえる。
 大きな時代の変革期、青年部活躍の時代でもある。


中小企業静岡(1999年 8月号 No.549)