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クローズアップインタビュー

8月から商工中金静岡支店長
「フェイストゥフェイス 商工中金ファンで地域を埋め尽くす」

株式会社商工組合中央金庫 静岡支店
藤井愼司支店長

8月1日付でニューヨーク支店から、静岡支店長に着任した。

「静岡は海、山と自然に恵まれ、みかんや魚など食も多彩。気候は温暖で人柄も温厚。生まれ育った和歌山の田辺にそっくり。ふるさとに戻ってきたような気がしますね」と新たな赴任地に親近感を込める。

最初の赴任地神戸支店で海外貿易・送金・外貨両替などの外国為替業務に携わって以来、資金の運用や調達などのインターバンク取引を数多く手がけた“外為のエキスパート”。

イラクのクウェート侵攻で“有事のドル買い”を実感し、9・11テロでは、アメリカでの決済業務が完全に麻痺する事態に遭遇するなど、ここ20年の世界を変えた出来事に現場で直面してきた。

平成元年、旧東京銀行ニューヨーク支店のトレーニー(研修生)として本場のトレーディングを学ぶ機会を得たのがアメリカとの出会い。

平成5年から4年間、ニューヨーク支店に勤務。大阪支店次長、本店市場営業部次長、姫路支店長を経て、平成17年、三たびニューヨークの土を支店長として踏んだ。

支店の担当エリアは、米国に加え、北はカナダ、南はメキシコと北米全域に及ぶ広大な地域。JETROや国内の支店との連携のもと、顧客の北米進出の際の経済、金融、税務など情報提供やサポート、進出後の資金調達など幅広く業務を展開する。

「いま、海外進出先に中国などアジア諸国を選ぶ企業が多いが、人口3億人の経済大国アメリカは、まだまだ魅力的な進出先。進出をお考えの方は、ぜひご相談頂ければ」と豊富な経験をこの地でも活かす考えだ。

着任から2ヵ月を経た10月1日、商工中金は、株式会社として新たなスタートを切った。

「中小企業専門の金融機関としてのスタンスになんら揺るぎはありません。多くの中小企業が先行きに対する大きな不安を抱える中、セーフティネットの役割を果たしていきたい。その上で、ワンストップバンキング機能をフルに活かし、お客様の成長ステージに応じたキメ細かいお手伝いをしていく。当金庫はそれができる独自のノウハウをもった金融機関だと自負しています」。

支店の方針は、「積極的にお客様のもとに出向き、膝を交え、胸襟を開いてお話できるような関係を築くこと。私のモットーである“フェイストゥフェイス 商工中金ファンで地域を埋め尽くす”を実践していく」と明快だ。

アルコールは何でもOKだが、なかでもカリフォルニアの白ワインがお気に入り。

「休日はおいしいカリフォルニアワイン探しです」と笑う。