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編集室便り

料理のメニューやコンビニ弁当、スナック菓子、飲料に至るまで、いまやほとんどの食品に表示されているカロリー値。昼時ともなれば“カロリー値をニラミながら食事を選ぶ”光景がよく見られる。

カロリーは、いうならば食事の「量」を表したもの。だが、食事には「量」とともに、「質」が求められることはいうまでもない。この「質」を表す数値「GI値」に着目したのが、今月の「革新企業」で取り上げたアオノミート(株)の青野社長である。

県立大との共同研究の結果、食事丸ごと低GIという画期的な商品の開発に成功した。

社長は、「これは給食や弁当ではない。食品科学、サイエンスです」と言った後、こう続けた。

「舌はセンサー。髪の毛が触れただけでも、敏感にそれを感じ取る。現代人のセンサーは刺激物で麻痺しちゃって、本当においしいものが分からないんじゃないのかな」。

耳の痛い話である。(住川)