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 「くみあい百景」 
 編集室だより 



くみあい百景



「ゆらら」誘客事業も受託

 ゆらら内での喫茶、軽食販売以外では、ゆららの誘客活動として来場者を対象に、休耕田を活用したじゃがいも、かぼちゃ、チューリップ等の「無料体験農園」の栽培、多目的広場の芝生の管理、薬草風呂の薬草採取等を、静岡市から受託している。
 このほか近場の流通センターやヘリポートが行うイベントに出店して弁当・惣菜等の販売、近隣事業場への給食弁当の外販、地元老人会・町内会からの注文弁当の製造などを行っている。
 平成十五年度の売上高は二千三百六十万円。内訳は、ゆらら館内が千六百三十万円、受託事業が百五十万円、給食弁当・イベント販売が五百二十万円、注文弁当六十万円となっている。


▲「特産のハスを活用した新商品
 の開発」をめざす濁澤理事長



地産の新商品開発で差別化

 運営について濁澤理事長は、「ゆらら自体は年間利用券の購入者が増え、入場者数は年毎にアップ。平日はその年会員が八割を占め、ほぼ毎日来られる方も多い。それゆえに飲食、買物が目的でなく、いかにお金を使っていただけるかが課題です。
 季節の野菜、果物は人気ですが常時ある物でなく、その他は館内にレストラン、自販機など競合施設もあり、どこに個性・特徴を出せるか考えています。
 組合員は農作業もあり、十人が常にフル稼働とはいかず、今後は今の内容を充実させていくと同時に給食弁当、ハスを活用した新商品の開発、受託事業に力を入れていきたい」と語る。
 ゆららに進出して三年目、朝市から数えて十年を経過、所期の目標を着実に達成してきた。
 今年度から課税事業者となる消費税、組合員の高齢化など、新たな課題と取り組みながら、地域の農産物加工品の有効活用とその販売促進を積極的に担っている。



中小企業静岡(2004年7月号 No.608)