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経営状況

「良い」はこの数年の最低に

 「現在の経営状況は一年前と比べていかがですか」の問いに対しては、「良い」が五・七%に対し、「悪い」五七・五%、「変わらない」三六・八%。
 この五年間の推移(G―3)をみても「良い」はこの数年の最低となっている。
 むろん、業種較差は大きく、「良い」の回答が多かったのは、運輸業十二・五%、機械器具十一・三%、対個人サービス業十・三%など。一方、「悪い」が多いのは卸売七〇・四%、小売六四・七%、木材・木製品六二・五%など。木材・木製品においては「良い」との回答はゼロであった。

苦境のなかでも積極展開

 今後の経営方針に対する回答は「強化拡大」は二五・四%、「現状維持」六一・六%、「縮小」は十・六%。「廃止」「転換」もそれぞれ〇・五%、一・〇%を示している。
 「現状維持」と「縮小」は昨年とほぼ同率なのに対して「強化拡大」は四・九ポイントの増となっているのが目を引いた。
 「強化拡大」の回答が多かったのは対事業所サービス業四二・九%、卸売業三八・九%、食料品三六・六%など。必ずしも経営状況が良い業種・企業ばかりではなく苦境のなかでも積極的な展開を図る中小企業の姿勢を表している。








中小企業静岡(2002年 12月号 No.589)