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トピックス

情報連絡員による月次景況調査からみる
平成20年県内中小企業の景況

その他の指標

「設備操業度」は、19年4月にマイナスに転じて以降、一貫して低下。3月のマイナス10.2から12月にはマイナス53.8に大幅にその値を下げた(表7)。

「雇用人員」(全業種)は、19年5月に直近10年では初めてプラスに転じるなど、製造業、非製造業を問わず、高い水準にあったが、景況の悪化で一転雇用環境は大幅悪化した。特に製造業では、8月以降、毎月のように過去5年の最低記録を塗り替え、12月はマイナス34.6にまで落ち込むなど、雇用環境は月を追うごとに厳しさを増している(表8)。

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過去15年間の主要3大指標の推移

「売上高」、「収益状況」、「業界の景況」の主要3大指標の動きを平成5年からまとめたのが表9である。

「100年に1度」といわれる世界同時不況の中、県内中小企業の景況感が昨秋から急速に悪化していることがわかる。

参考に平成10年11月と同14年2月の景況DI値のボトム時と昨年12月の各数値を左図で比較してみた。

平成10年はアジア通貨危機などの影響から実質経済成長率がマイナスとなった年、同14年2月は、69ヵ月に及ぶ戦後最長の景気拡大期に入る直前の「谷」にあたる。

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