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事務局 多士済々

豊富な経験を活かし
新たな視点で組合をみつめる

浜松鉄工団地協同組合
事務局長 間渕常男氏

間渕常男氏

昭和36年に設立された県内有数の歴史をもつ団地組合の事務局長に就いたのは、平成17年10月。前事務局長が70歳を迎えるのを機に、後任者の選定を出身金融機関に依頼、白羽の矢が立った。

「金融機関出身、といっても私の経歴はすこし異色なんですよ」。

40年以上籍を置いた信用金庫では、入庫当初の5年間を除き、一貫して本部に勤務した。

中でも同庫にコンピュータを導入することが決まった昭和42年、プログラマーに抜擢されて以来、コンピュータ室勤務は15年に及ぶ。この間、オフライン処理に始まり、融資・預金・為替業務のオンライン化を手がけるなど同庫システムの礎を築いた1人だ。

「コンピュータが稼動した当初は、夕方から出勤し、営業店の業務終了を待って、深夜までの作業が毎日。月初・10日・20日ともなれば、2、3日は泊り込みでの徹夜作業が当たり前でした」とその黎明期を振り返る。

その後も本部で企画畑などを歩み、部長職を7年にわたり務めた。

平成16年、浜名湖畔で開催された「浜名湖花博」の事務局へ出向。準備段階からイベント終了までの2年半、運営の一端を担った。

「施設内に出店する飲食・物販業者の募集・選定・小間割りから、期間中の管理まで、信金では得られない経験をさせてもらいました」。

組合事務局に入り1年半。常に事務局の役割とは何か、を自問自答する。が、考えこむだけではない。

築40年近く経ち、老朽化著しい組合会館の新築を提案し、組合員共同宿舎設備のムダにメスを入れた。団地オーナー会議に企業視察を取り入れようと、そのあり方にも一石を投じる。

「長く組織の中にいると気づかないことも多い。その組織を客観視できるうちに、手をつける。半年も経つと馴染んじゃいますから(笑)」。

月2回ほどゴルフを楽しみ、帰省する子息との碁の対局を心待ちにする。