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家屋の耐震セミナー開催

静岡耐震補強・福祉住環境工事(協)


▲会場にはおよそ50人の市民らが出席した。


▲組合設立以来、耐震補強の専門家集団として
 精力的な活動を展開する。

 同組合は、五月二四日、静岡市駿河区南八幡の南部公民館で「第九回我が家の地震対策セミナー」を開催した。地元市民のほか行政、金融機関などおよそ五○人が出席した。
 セミナーの前半は、同組合の技術部員による耐震補強の必要性や工事のポイントについて説明が行われた。その中で地震に弱い家の共通点として、家の角に壁がない、開口部が多い、シロアリ被害がある―などと指摘。その対策として、補強金具や筋交い、壁の設置のほかコンクリート基礎の補強事例などをあげた。
 後半は、市民から寄せられた二○の質問に対し、静岡市建築指導課や地元金融機関、組合などが回答。補助金やリフォームローンの活用方法、平均費用、工期などについて関係者から詳しい説明が行われた。同組合は四十年以上の営業経験をもつ静岡市内の工務店五社により平成十三年に設立。以来、毎年、二回程度の地震対策セミナーを実施し、万が一に備えての住宅診断や補強方法、補助金の紹介や活用方法など市民の立場に立った講演会のほか、行政による耐震化補助金の申請手続きに関する指導も行う。
 今回は、これまでの参加者などから出された様々な質問を紹介すると共に、適任者から具体的な回答を示すことで、より実践的なセミナーをめざした。
 同組合の相羽嘉男理事長は、
「新潟県中部地震など、近年、各地で頻発する地震は、改めて住宅耐震化という課題を突きつけられた感がある。これらの地震でも、柱や壁がバランスよく配置されていればほとんど無傷の家もある」とし、耐震診断、補強工事を勧めている。



中小企業静岡(2005年6月号No.619)