あけましておめでとうございます


香港映画の猛龍と笑龍
70年代初期、すさまじい「龍的現象」の嵐が世界を巻き込んだ。嵐を呼んだ男は“李小龍”、すなわちブルース・リー。観客は彼の野獣的な叫び声と恐るべきアクションの速さに魅了され、少年たちは夢中になって彼のマネをした。その後、「龍」と名乗るクンフースターが何人も登場したが、その多くは消えていった。やがて、「酔挙」の成功によりもう一人「龍」を名乗るスターが生まれた。成龍=ジャッキー・チェン。ブルース・リーの猛々しい龍に対し、いたずらっぽい“笑わせる龍”。そして、最近ではハリウッドへの進出にも成功している。

(絵:近藤よしひろ)