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 中央会では、今月、本会独 自の「ホームページ」をオープンした。
 ホームページに掲載された中央会や組合などの多種多様な情報を、インターネットを通じて、より多くの人に伝えていこうというのがねらいだ。
 今回の特集では、このホームページの概要を紹介していくが、その前に、「インター ネット」、そして「ホームページ」がどのようなものか、振り返ってみることにする。

「インターネット」はメロンの網目?

 「インターネット」を形に表すと、まず浮かぶのがマスクメロン。
 メロン本体が地球だとすると、その表面にできた網目は、地球上を縦横無尽に走る通信網(ネットワーク)といったところ。
 つまりインターネットとは、それぞれ独立したコンピュータが回線でつながれ、これが地球規模で広がりをみせたもの、ということができる。
 このインターネットを利用すれば、まるですぐ隣のコンピュータの画面をのぞき込むように、日本から遠く離れた外国のコンピュータに蓄積された情報を見ることができるし、世界中の人にメッセージを伝えることもできる。

サービスを提供する「サーバー」
利用する「クライアント」


 このネットワークにつながれたコンピュータは、その役割から大きく2つに分けられる。
 まずそのひとつは、「サーバー」と呼ばれるコンピュータで、特定のサービスや情報を他のコンピュータに提供する役割を持つ。
 もう一つは、このサービスや情報を利用するコンピュータで、「クライアント」と呼ばれている。
 例えるなら、数多くの商品を店先に並べる商店が「サーバー」に相当し、この店に来て、ほしいものを買うお客が「クライアント」ということになる。
 だから利用者(クライアント)は、このサーバーと呼ばれるコンピュータを介して、まるで店先で品物を手に取るように世界中のコンピュータとコンタクトできるわけだ(図―1参照)。
 またよくパソコン通信とどこが違うのか?という疑問を持つが、パソコン通信を、”会員制のクラブ”とすれば、インターネットは、誰でも参加できる”町内会の祭り”といったところ。
 つまり、インターネットは、これを利用する機械(コンピュータなど)やソフトがあれば誰でも利用できる世界なのである。

■インターネットの世界・サーバーとクライアント(図―1)

※サーバーに蓄積された情報をクライアントが活用する。
 例えるなら、サーバーは商店、クライアントはそこで買
 い物をするお客といったところ。          


国内では、860万人が利用している

 「日経マーケット・アクセス」が昨年9月末に実施した全国インターネット普及率調査によると、全国のインターネット利用者は860万人。
 また、ホームページを公開するサービスを利用する人は、555万人という結果が出ている。
 インターネットの魅力は、世界中の人が持つ情報を共有できること、そして、コミュニケーションをより活発に行うことができる点にある。
 全国にいる860万人の利用者も、インターネットを使って情報を拾い集めたり、メッセージを送ったりしているわけだ。

「ホームページ」を見てみよう!

 自分がほしい情報を集めるには、その情報が載っていそうな「ホームページ」を探し当てるのが一番の近道。
 最近では、”インターネット=ホームページ”というイメージが一般的になるほど身近なものになってきた。「ネットサーフィン」といって、ちょうど波乗りでもするように、ホームページを次から次へと渡り歩いて欲しい情報にたどり着く…といったことも、インターネットならではの楽しみ方のひとつだ。
 ホームページは、ありとあらゆるジャンルで、世界中に星の数ほどある。
 新聞社が制作しているホームページでは、記事のダイジェストが、例えば朝刊よりも早く見ることができるし、官公庁のホームページでは統計調査などのデータや施策に関する情報も閲覧することができる。
 旅行に行くときも、目的地や施設に関するものを探せば、現地の地図や観光スポットなども気軽に知ることができる。
 釣りや映画など、趣味の情報が欲しければ、そのホームページを探して、最新情報をつかむことも可能だ。

どうやって探す?

 それぞれのホームページには、「URL」という住所があって、書店に行けば、ジャンル別に整理したホームページの住所録を売っている。
 最近は、広告やTVコマーシャルで、この「URL」を目にすることが多くなったが、このURLをパソコンに入力すれば、おめあてのホームページを見ることができる。
 しかし、URLは全部ローマ字で表現されているし、いちいちやってたのではらちがあかない。それに、ホームページの住所を探すのも面倒だ。
 そこでぜひ利用したいのが、「検索エンジン」という機能だ。
 これは、知りたい情報のキーワード(例えば、釣りに関するホームページを見たければ「釣り」と入力する)を入力すれば、その言葉に該当するホームページの一覧が、たちどころにパソコンの画面に現れるというもの。
 あとは、その中からみたいものを選んで画面の中にあるボタンを押せば、選んだホームページにたどり着くことができる。
 ホームページの内容は、頻繁に更新されているから、何度も見たければ、ホームページの住所を自分のパソコンに登録しておけばいい。

 


中小企業静岡(1998年 3月号 No.532)