「感動をありがとう」
      企業組合ニートリィ
          中原すま子

 昔と違って大分色褪せて緊張感の薄らいだ新年。それでも元旦の朝は清々しい気持ちで空を仰ぎ、神仏に手を合わせる。そして今年こそというねがいがふつふつと湧いてくるというものである。
 テレビでは毎年「箱根駅伝」を視るのが楽しみになった。暇があればテレビの前に佇む。中継点めざしてひた走る若者と共にほっと安緒したり、悔し涙を流したりする。挫折を経験しながらも必死で箱根に青春をかける若者達。誠に頼もしい限りである。還暦とはいえ私もまだまだ、頑張ろう!と心燃えるひととき。感動をありがとう。
 それに比べアメーバの様に分裂を繰返す政治政党。何とか言わんやである。もっと庶民の幸せに心血注いでほしいと切に想い祈りにも似た新年でもある。

 


「安息を求めて」
静岡県協同振興株式会社
      佃  美樹

 もうすぐ花粉の季節。花粉症の人にはつらいシーズンの到来です。
 他人事みたいにいっている私も、そのうちの一人です。
 この季節はあまり山に近づきたくないのですが、私の家は山にほど近いところにあるため、鼻はヒリヒリ、目はほとんどあけることもできません。花粉症ではない人には、暖かく過ごしやすい時なのに、どうして自分はこんなに苦しまなければならないのだろうと思ってしまいます。
 高校の時の先生は、めがねの上に花粉防止のゴーグル、マスクをしていたことを思い出します。
 毎年、何をされるのか怖くて病院に行けなかったのですが、今年こそは行こうと
思っています。
 安息を求めて…。

 


中小企業静岡(1998年 3月号 No.532)