「不易と流行」
静岡ガレージ業協同組合
佐伯 聖子
年が明けると大学や高校の入試が始まる。子供の勉強を見ると、高度な内容と分量の多いことに改めて受験生は大変だと思う。
 文字が最も早く発明されたメソポタミア文明では、人々は粘土板に楔形文字でいろいろな記録を残した。書記を養成するための学校では工学、農学、数学、医学、歴史、文学など幅広く、厳しい教育が行われていた。いつの時代でも親が子供の幸福を願う気持ちや、学ばなければならないことは同じであることを楔形文字は伝えている。
 情報化・国際化といわれ変化が激しい社会で、子供たちには流行に流されることなく、生涯学び続けようとする意欲や、人や環境に優しい心を持った青年に成長して欲しいと思っている。

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「私の宝物」

中央会団体課
永井 康弘
誰にでも捨てることのできない物があると思います。例えば、写真、日記、本……等。私もいろいろとありますが、特に初めて使った野球のグローブがそうです。
 今では指しか入らず、ボロボロで、あまりいい匂いがする物ではありません。周りの人には全く価値はありませんが、私なりの思い出があり、そして私の野球の原点となる物です。
 また、少しでも長く原型を維持させるために、時々手入れをするようにしています。何気なく手入れをしていましたが、このグローブが私の宝物であることに最近ようやく気がつきました。
 「これが私の宝物だ」と明言できる人は意外と少ないかもしれません。皆さんの宝物は何でしょうか?

中小企業静岡(1998年 2月号 No.531)