見学、製造体験OK!
“フードパル熊本”オープン(熊本)

 食品関連工場の生産者と消費者が触れ合う食品工業団地「フードパル熊本」が熊本市貢町と和泉町にまたがる地域にオープンする。
 同団地は環境事業団が開発。面積は二五・八ヘクタールで、熊本市内の製菓、養ほう、パン製造、漬物製造、総菜製造、精肉卸といった十二社が入居する。オープン当初は九社が営業し、残り三社も今年三月までに出そろう。
各工場とも、ガラス越しに製造工程が見学できるオープン構造で、製造体験も楽しめる。それぞれミニレストランを併設しており、できたての料理を味わえる。
 また、団地面積の三四%は緑地で市内が一望できるほか、多目的ホールやイベント広場などもあり、この団地そのものをテーマパークと位置づけ、今後観光名所に仕立てる考えだ。

 主婦グループが
現代ママをサポート(福岡)
 共働き夫婦の子育てや、急な用事で子供を短時間預けたいという母親たちをサポートしようと、福岡県内の主婦四人が、法人組織の託児所を設立する。これまでは任意団体だったが、事故が起きた場合の補償問題への対応や安定経営を図る必要から法人化を計画。
 「オフィス21」と名付けられたこの託児所には、保母、看護婦、幼稚園教師の経験者により運営され、乳幼児を時間単位で預かる方式で、営業時間は午前八時から午後六時まで。仕事を持つ母親はもちろん、パート勤務やカルチャーセンターなどに通う母親らが利用しやすいように月間契約や短時間のスポット契約にも対応。また訪問サービスにも応じる。
 年会費五千円で平日料金は一時間七〇〇円。また継続利用者には、割引制度もある。
 オフィス21では、家庭的な雰囲気の託児所を目指し、準備を進めている。
ホームページを使い
修理技術の向上を目指す(東京)
 東京都内の中小自動車整備工場約三千社で組織する東京都自動車整備商工組合は、インターネットを使い組合員間で修理技術の支援事業に乗り出す。
 組合が、組合員向けのホームページを開設し、今年四月から本格稼働させる予定。メニュー内の「自動車整備談話室」を使い、修理に困った組合員がメールで支援を求め、組合事務局や他のメンバーが連携して助言する。
 また、修理部品の仕様や点検方法などが車種ごとに分かるデータベースもあり、修理技術の向上に一役買う。
 今まで中小の整備工場では、整備マニュアルがない車種の修理を断るケースがあったが、こうした試みを通じて、各社が受注可能な車種を増やし、顧客を掘り起こす考えだ。

中小企業静岡(1998年 2月号 No.531)