県わた寝具(商工)では、環境に優しく、利用者の健康を考えた組合オリジナルの寝具を開発しようと、今年度活路開拓ビジョン実現化事業に取り組んでいる。
事業が終盤を迎えた中で、このほど綿・炭・お茶という自然素材を活用した試作品が完成。枕、掛け・敷きふとんなど四点を、11月15〜16日に静岡市のツインメッセで行われた「産業フェアしずおか'97」に出展し、来場者から意見を聞いた。
掛けふとんは、吸湿性や保温性に優れるもめん綿を使用。安眠効果を高めるため、綿の量も足元や肩の部分は多くし、胸の部分は軽くした。また胸元部分にカットを加え、肩が冷えないようデザインも工夫した。
一方敷きふとんには、二枚のふとんの間に炭シートを挟み込み、通気性や除湿・除臭効果を引き出している。
さらに掛けカバーや敷きカバーには、緑茶染めの生地を使い、お茶に含まれるカテキンによる抗菌や消臭効果で、肌にやさしい寝具を実現している。
フェアでは、健康への関心が高いこともあって、家族連れ等が組合ブースに足を止め、担当者から熱心に説明を聞いていた。
組合では今後、消費者の声を聞きながら改良を加え、組合員が手作り生産できる体制づくりに取り組む。 |
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