ものづくり補助事業 成果事例集
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切削工具を同設備の導入と同社の強みである再研削技術の活用により、新たに開発するものである。向上させた設計になっており、不良率を低下させることでコストカットにも繋がる加工を可能にしている。様となっており、例えば一般的な刃の形状が直刃であった場合、難削材加工においては耐久性と切削性に課題が生じるが、同社の加工技術と導入した機械設備により、工具を直刃からスパイラル形状に変形することで、課題となっている耐久性や切削性を向上させた。により、刃の枚数や分割割合についても最適値を導き出し、変形を施すことで加工時に発生する振動を低減し、加工面の悪化を防ぐ独自の切削工具を開発することができた。本事業では、目下の課題である難削材の加工に適したまた、開発した新工具は被削材へのアプローチ精度を同工具は従来の形状に独自の加工を施し変形させた仕そのほか、試作工具のシミュレーションを重ねること今般の設備導入による効果として、難削材の加工に関する課題を解決する同社独自の切削工具を3種類開発できたことが挙げられる。また、同工具の製造工程において、設備導入によりオペレーションが簡略化され、全体の製造時間が約15分削減された。そのほかの派生的な効果は、本事業の取り組みに伴い製品開発に関する会議を社内で重ねたことにより、かねてからの課題であった従業員間の技術やノウハウの引継ぎについて、ベテラン従業員から若手従業員への技術承継が進んだことである。今後は自社製品の開発を経営基盤の1つの柱に確立することで、変化する経営環境と顧客ニーズへの柔軟な対応をさらに強化していく。同社の強みを活かした経営により、競合他社との差別化や優位性を確保し、売上高の増加を図るとともに、技術力の強化と承継、雇用の拡大に繋げていく。4ものづくり補助事業 成果事例導入したCNC工具研削盤製造された関連製品取り組みの内容結  果同社は独自の再研削技術を活かし、再研削・コーティング処理・工具販売等を行っている。多様化する顧客ニーズへ柔軟に対応するため、CNC工具研削盤を導入し、自社独自の再研削技術を活用した切削工具開発に取り組んだ。自社製品開発による経営基盤の強化と柔軟な製造プロセスの構築▪具体的な事業内容同設備導入による自社独自の切削工具開発

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