ものづくり補助事業 成果事例集
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これまでのプログラムでは、1枚の板に対して1種類の形状しか入力ができず、段取りに多くの時間を要しており、ボトルネックとなっていた。この工程が効率化されれば、時間を別の工程に費やすことができるようになるため、改善は急務であった。ルローダの導入による夜間自働運転とネスティング(一枚の板に数種類の部品をまとめて加工すること)に取り組むことで、生産体制の確立と量産によるコストダウンの要請に応えることとした。を検証、設備に求める基準が明確になり、条件を満たす仕様の設備を選定した。事業に取り組むにあたって同社で課題となったのは、こうした課題解決に向け、同社では、リア置きサイクその後実際に導入している企業を見学し、設備の性能設備の検証を踏まえた上で、リア置きサイクルローダを導入したことで、夜間の自働運転による加工が可能となった。これにより新たに平日夜間14時間(18時~翌8時)、休日62時間(金曜18時~月曜朝8時)の生産時間を確保でき、量産品への対応も可能になった。また、ネスティングが可能になったことで、板厚が同じであれば、複数の形状も同時に加工することができる。これまで4時間かかっていた段取り作業が1時間30分に短縮された。取り組みの結果、顧客からの要望への対応の幅が広がり、受注の拡大に繋がった。機械導入当初は、加工中にエラーが発生するなどトラブルもあったが、現在では、常に100%の性能が発揮されるようメンテナンスや機械の稼働状況の分析、リアルタイムでの計測を行っている。現在同社では、自働化によって確保された時間を活用し、技術の研鑽に励んでいる。今後の課題として、工程のさらなる自働化等を検討している。40ものづくり補助事業 成果事例導入したリア置きサイクルローダ製造された半導体製造装置のダクト取り組みの内容結  果多品種小ロット生産を得意としてきたが、得意先からの要請により、課題であった量産体制を構築すべく、リア置きサイクルローダーを導入した。夜間や休日も量産可能な体制を築くことができ、新規受注の拡大に繋げた。▪具体的な事業内容段取り時間の短縮と材料の投入と加工工程の自働化自働化による生産性の向上さらなる技術の研鑽

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