同社は、精密ねじのリターンパイプとパイプ押さえを専門に製造している。精密ボールねじとは、高精度に切削されたねじ軸とボールねじナットから構成され、主に工作機械や半導体製造装置など、高精度・高速・高剛性が求められる用途に適しており、鉄道車両や自動車・アミューズメント機器などに用いられる。同社は、①1点からの発注が可能、②高い要求精度に対応、③オンリーワンの製品を提供するという3つのこだわりを持ち、熟練の技術による精密加工で顧客の要望に応えている。近年、半導体製造装置に不可欠な直動関連機械部品の不足により、同社にはリターンパイプの量産化の要請があった。当時の月間製造能力は約5万本だったが、要請された数量は10万本であるため、既存の設備や人員の投入では解決が困難であった。この課題を解決するため、新たな設備投資の検討を行った。35 導入機器を従業員と確認する取締役 椿 真規氏(写真手前側)■ 社 名 : 有限会社椿精工■ 代表者名 : 代表取締役社長 椿 真規■ 所 在 地 : 〒410-0873 沼津市大諏訪641番地の1■ 取 材 地 : 同所在地■ 設立年月 : 昭和63年2月28日■ 業 種 : 生産用機械器具製造業■ 資 本 金 : 500万円■ T E L : 055-921-5771■ U R L : https://www.tsubaki-seiko.co.jp/会社概要取り組みの経緯令和元年度補正事業 6次締切工程の自働化によって増産要請への対応を図る精密リターンパイプ製造における生産性向上及び現場の安全性の確立17有限会社椿精工
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