砕を行った上で、粉砕後の茶葉を複数ブレンドすることで完成する。現状の当社の生産体制においては、この茶葉の粉砕能力が限界に近づいており、将来的に拡大が予測されるティーバッグ茶市場に対応するためには、マンパワーに頼らざるを得ない状況にあり、従業員が時間外労働または休日出勤することで増産体制を整備しなければ対応できない状況であった。外労働や休日出勤は極力控えていきたい意向から、同社では、リーフ茶の茶葉を粉砕する能力を強化し、粉砕茶葉の1時間あたりの生産量を増加させることで、これら課題の解決を図ることとした。具体的には、ティーバッグ用緑茶製造における、ティーバッグ茶専用の原料生産ラインを導入し、ティーバッグ用緑茶の生産体制の強化を図ることとなった。ティーバッグ用緑茶の製造は、はじめにリーフ茶の粉近年の働き方改革に対応するためにも、従業員の時間ティーバッグ茶葉専用生産ラインを導入することにより、従来と比較して1時間あたりのティーバック茶葉の生産量が大幅に増加し、生産性の向上を図ることができた。これまで従業員は、茶葉の納期に間に合わせるために、時間外労働や休日出勤を行わざるを得ない状況にあったが、ティーバッグ茶葉専用の生産ラインの導入により、時間外労働や休日出勤は大幅に減少した。従業員は帰宅時間が早まることや休日出勤が減少することにより、仕事と家庭の両立を図ることができ、同社が目指す働き方改革が従業員に浸透しつつある。手軽に緑茶を楽しむことができるティーバッグ茶市場は、今後も拡大していくと予測されている。本格茶葉を活用したティーバッグ茶はこれまで販売例は少なく、同社の高品質緑茶の製造技術を活かして、同社独自のティーバッグ茶の開発・製造を継続して進めていきたい。28ものづくり補助事業 成果事例導入したティーバッグ茶葉専用生産ライン粉砕されたティーバッグ用緑茶取り組みの内容結 果静岡の名産品である緑茶の全体的な需要が減少傾向にある中、緑茶を気軽に楽しめるティーバッグ茶の需要は年々増加傾向にある。そこで、ティーバッグ茶葉専用生産ラインを導入することで、増産体制に成功。ティーバッグ茶市場の拡大とともに、販路拡大を図っていく。▪具体的な事業内容ティーバッグ用茶葉への粉砕能力の強化生産性の向上ティーバッグ茶市場への参入
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