ものづくり補助事業 成果事例集
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して、実際のサンプル溶接を行いながら、機械の起動、条件設定、実際の操作、トラブルシューティングについて、メーカーの技術者より指導を受けた。テスト溶接においては、これまでの溶接とは違う円筒形状への溶接であることから、同溶接機への条件設定に多くの時間を要したが、テストを重ねることにより、適正な条件設定を確立することができた。くの時間を要していたが、溶接作業自体は、これまでと比較して、大幅に時間を短縮して作業を完了することができた。当社で既に導入済の「プラズマ直線自動溶接機」と併せて、様々なサイズのタンク等の自動溶接が可能となった。円周自動溶接機の導入を受けて、操作トレーニングと当初は手溶接と比較して、作業前の溶接の段取りに多導入した機械は、「プラズマ円周自動溶接機」であり、同設備を導入することにより、作業時間がこれまでと比較して1/2程度に短縮し、溶接線の外観とビートの改善、溶接幅の均一性の確保など溶接の品質向上も確認することができた。また、作業の簡略化により、これまで概ね7年以上の長期間を掛けて育成した熟練技術者のみが担当していた溶接作業を、入社1~2年程度の若手技術者でも担当することができるようになり、時間的、技術的に取り組むことが困難であった円周溶接を多くの技術者が手軽に取り組むことが可能となった。今後は、小径・大径タンクともに円周自動溶接機を使用することで、生産性の向上による増産体制を整備するとともに、更なる溶接の品質向上を図っていきたいと考えている。これら改善点を取引先に周知し、取引先顧客に工場内を見学してもらうことで、認知度を高め、異分野への販路拡大につなげていきたい。26ものづくり補助事業 成果事例導入したプラズマ円周自動溶接機製造されたタンク取り組みの内容結  果これまで熟練の技を要していた円周溶接を自動溶接機の導入により、溶接の質を落とすことなく、作業時間の大幅な短縮に成功するとともに、若手技術者でも担当することが可能となった。今後も認知度を高めて、販路拡大を図っていく。▪具体的な事業内容作業時間の短縮と品質の向上プラズマ円周自動溶接機の導入

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