続加工においてロボットの運動精度が工作機械に比べて非常に劣っている点であった。これまで熟練工員が微妙な感触や技術力で調整してきた脱着作業工程を、運動精度の低いロボットに単に置き換えるだけでは、取引先からの厳しい基準を満たすことが不可能となる。このため、ロボット導入後にも精度を維持するためには、工作機械メーカーとの細かな調整が必要となり、さらにはこれらの工作機械メーカーの選定が難航するという新たな課題が浮上していた。からの提案を受け、今回「ロボット一体型精密CNC旋盤」を導入することとした。同メーカーの先進的なロボット制御技術と当社の加工技術を組み合わせたことにより、画期的な自動加工設備が実現した。この新たな設備の導入により、従来の手作業による脱着工程がなくなり、より高い精度を持った自動加工が可能となり、製品の品質向上に繋げることができる。同設備の導入により、熟練工が手作業で培ってきた脱着作業がロボットにより自動化され、生産性の大幅な向上を実現した。具体的には、導入時に課題となっていた精度面において、既存と同等の不良率を維持することに成功した。生産時間については、1個あたり2分弱の増加が見られたが、24時間体制での稼働が可能となることにより、生産量は大幅に向上した。この結果、製造原価が1個あたり約83円減少し、このコスト削減によって生まれた余力を他に活かすことにより、同社の売上増加に繋げることができた。また、従来ベテラン工員が保有していた高度な加工技術や経験を後輩に伝承することにも成功し、高品質なカップリング部品を低コストで生産する体制が整った。今後は、同設備をフル活用し、さらなる生産性向上、品質向上、安定供給を図るとともに、販路拡大にも注力していく予定である。この取り組みにより、顧客満足度を高め、持続可能な成長を実現することを目指す。事業に取り組むにあたり、同社が直面した課題は、連このような中、長年の信頼関係を築いてきたメーカー22ものづくり補助事業 成果事例導入したロボット一体型精密CNC旋盤製造したカップリング部品取り組みの内容結 果自動車部品の精密金属加工において、従来ベテラン工員の感触と経験に依存していた工程にロボット一体型精密CNC旋盤を導入。これに、同社が持つ金属加工ノウハウを組み合わせ、革新的な生産工程を構築した。連続加工における運動精度課題の解決に向けた取り組み▪具体的な事業内容導入設備の精度の改善と今後の展望
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