8 同社は、昭和28年に石田農園の加工部として、いちごジャムやミカンなど農産物の缶詰生産を始めた。その後、地元名産のカツオやマグロの缶詰生産を手掛け、昭和60年には当時、まだ珍しかった「マグロ油漬け」のレトルトパウチ食品の製造を開始した。核家族化や少子高齢化を追い風として、「個食化」や利便性、保存性を求める消費者ニーズにマッチし、今日までレトルトパウチ食品の需要は増大を続けており、安定した成長を遂げている。平成29年、同社の高い技術力に着目した大手外食チェーン・株式会社サガミホールディングスより『宇宙日本食』の共同開発の話が持ちかけられた。宇宙日本食は未知の分野であったが、同社の社風であるチャレンジ精神で、更なる技術力の向上、新たな需要開拓を目指すこととなった。しかし、宇宙日本食の開発は、宇宙航空研究開発機構「JAXA」が定める厳しい基準をクリアすることで得られるJAXA認証の取得や、宇宙飛行士のニーズへの対応など、多くの課題が待ち受けていた。17宇宙日本食の認証書を掲げる代表取締役 石田 雅則氏■ 社 名 : 石田缶詰株式会社■ 代表者名 : 代表取締役 石田 雅則■ 所 在 地 : 〒425-0072 焼津市大住1176■ 取 材 地 : 同所在地■ 設立年月 : 昭和34年9月(法人化)■ 業 種 : 食料品製造業■ 資 本 金 : 16,900千円■ T E L : 054-624-6395■ U R L : https://www.ishida-can.com/会社概要取り組みの経緯令和元年度補正事業 1次締切チャレンジ精神で新たな需要開拓未知なる「宇宙日本食」の開発に挑戦!咀嚼可能な宇宙日本食開発プロジェクト石田缶詰株式会社
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