特 集 
 「くみあい百景」 
 編集室便り 






 今、全国の商工行政やマスメディア等から時の人として注目されているのが、SOHOしずおかの事務局長、小出宗昭氏である。
 貸しブース、わずか13部屋に過ぎない公的インキュベーション(創業支援)施設の一人事務局を有名にさせた理由。それは、平成13年の発足以来、ここに入居するベンチャーらが次々とヒット商品を生み出し、その仕掛け役としての手腕が大きくクローズアップされたためである。立ち上げた新規事業は、既に140件を超える。
 さて、その秘訣であるが、氏の答えは明快だ。「支援してやる」「奉仕する」のではなく「相談者と共に一緒に考えること」に徹するのだという。必要に応じて他の入居者や外部の経営者を紹介し、問題解決に向け本気になって知恵を出しあう。そこにビジネス立ち上げの基礎となる連携意識も芽ばえるという。
 「奉仕」ではなく「一緒に考える」。組合運営にも参考になる話である。〔矢〕




中小企業静岡9月号(通巻610号)

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中小企業静岡(2004年9月号 No.610)