「くみあい百景」 
 編集室便り 






 補助金・金融・税制などで経営支援

 「経営革新支援法」の上手な活用法

 「経営革新支援法」の承認のポイントは? 
 承認企業への取材記事を交え経営者の疑問にお答えする。


 「経営革新?そりゃ、使わない手はないでしょう」。こう言って笑うのは、株式会社さくら工業社長、杉山敏明氏である。同氏は、大手メーカーからのアルミ加工請負を転機に業容を拡大し、平成九年に自宅庭の工場から貸工場へ移転。平成十三年、経営革新支援法の承認を得て、翌年には千五百坪の用地を取得し、念願の自社工場を構えるまでに成長を遂げた。
 ―経営革新支援法の施行から五年が経過した。本県では、これまで六〇〇件近い中小企業等が承認を受けている。特集では、法の内容と承認を得た県内三社の活躍振りを紹介する。

静岡県・全国の承認件数(表1)


年度
静岡県
全国(本件順位)
H11年度
43
1,347(8)
H12年度
86
2,595(8)
H13年度
101
2,299(7)
H14年度
119
3,341(8)
H15年度
191
 3,995(6)
合計
540
13,577


制度の概要と承認のポイント

昨年より中央会も窓口に

 平成十一年度に施行された経営革新支援法は、今年で六年目を迎えた。
 本県における過去五年間の承認件数を見ると、一年目は四三件、二年目は八六件、三年目にして一○一件と大台を超えた。さらに四年目は一一九件と増え続け、五年目を迎えた昨年は、いっきに一九一件と大幅な伸びを示した。(表1)




中小企業静岡(2004年9月号 No.610)