くみあい百景





▲「信頼を得ているブランド
を大事に」と大庭理事長

信頼のブランドを大事に

 生産開始時の処理規模は県内八番目、現在は四番目という。
 まさに順風満帆という感がするが大庭理事長は、「処理量の予想以上の伸長で売上は確かに伸びている。その点では国の合理化事業の成功例と自負している。
しかし末端価格は十二年の大手の不祥事による牛乳離れ、他の大手の安売りから低迷が続いている。また酪農の現状から生乳の不足、価格の高騰もあり収益的には厳しい。生乳さえ確保できれば一万二千トンまでは生産可能で十分売れます」。そして「HACCP導入を視野に入れた生産設備、洗浄水などの排水処理施設など多額の資金を要したこともあり数年は資金面でも厳しいが、ブランドを大事に安売りには参加しない」と言う。


宅配市場の拡大めざす

  組合では平成十二、十三年度に中央会の「連携組織ビジョン策定、実現化事業」を活用し、宅配事業を研究。消費者ニーズの多様化、宅配事業の近代化と盛り返し等で今後の成長分野とみて新商品の開発にも取り組んでいる。またHACCPシステムの導入についても今年度に承認取得し、品質保証体制を整備していく予定。吉田専務理事は「課題は多いが、やりがいもある。いい工場との評価をいただいているので大事にしたい。量販店等で量を出すことも必要だが牛乳は“なまもの”という意識で品質管理をしてくれるお店を第一に考えたい。また、性能のいい機械があっても最後は人。
従業員をしっかり教育し、大事にすることが基本。衛生管理、製品管理を徹底し、内部の充実と融和に努めている」と話す。
 ここ数年来の事象を契機に消費者の食の安心・安全に対する関心と要求は高い。組合では品質、安全性の確保を根底に、消費の拡大と安定供給に努めることで、消費者の健康作りに寄与していく。





組合・組合員を対象に

パソコン研修を実施しています。

★「パソコンを始めてみたいけれどきっかけが・・・」
★「インターネットや電子メールに挑戦したい」
★「ホームページを開設して電子商取引を導入したい」


 そんな声にお応えして中央会では、沼津・静岡・浜松の事務所にて会員組合を対象にパソコン研修を実施しています。
 この機会に是非、組合・組合員の技能習得にお役立てください。
 研修内容など詳細については、お近くの中央会までお問合わせを!
東部事務所
沼津市八幡町7-1
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静岡事務所
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Tel 054 - 254 - 1511
西部事務所
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中小企業静岡(2003年 7月号 No.596)