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▲「初心を大切に」と早川理事長

組合店舗を拠点に営業活動

 組合員は温浴施設のマッサージルームなどで施術してきたほか、独自に身体機能なども勉強して施術にあたってきた。組合員それぞれに施術方法をもっており、組合事業ではカイロプラクティックやストレッチなどの各種運動療法、足裏・掌・耳にある反射区と呼ばれる点を刺激して血行促進を図るリフレクソロジー、テーピング療法を手掛ける。特に早川理事長は病院や老人ホームのリハビリも経験しており、症状によっては医師等の指示を仰ぎ的確な施術を施している。
 また社会的認知を得るため、デイサービスセンターなどの老人介護施設やジムなどのスポーツ施設から要請があれば、整体についての講師として多くの理解を得る活動を実施していく。さらには消費者からの質問等に積極的に対応し、整体の正しい認識の普及に努めていく。
 「広いスペースを確保でき、施術を行える店舗を開設できたことは大きい。ここを拠点にホテルや旅館、温浴施設に売り込みを図っていきたい。東部地区ではホテル等で温浴施設を備える所も出てきている。技能面の質の高さを売りに、新規の契約を実現して新しい拠点を増やしていきたい」と早川理事長は今後の抱負を語る。

初心を忘れず、精神の共有

 今後、契約先が増加した場合、派遣人員の絶対数が不足する。
 新規の組合員が必要となるが、早川理事長は「整体を一生の仕事と考え、知識と技術の習得に努め、薬では改善できない人々のお役に立てることが我々の目的。組合店舗の営業時間も午後十時までと、残業してからでも足を運んでいただき、施術を受けられるよう設定しています。こうした精神を共有できる人を組合員に迎えたい」と初心を大切にしていきたいと強調する。
 組合店舗の開設により、温浴施設利用者との接触のみから、一般の多くの人との接触が可能になり、口コミ等で事業実績も徐々に上がってきている。
 「地道に努力を重ねていき、いつかは整体師が国家資格になれればいいですね」と将来の夢を語るリーダーのもと、若者たちの長く熱い挑戦が始まった。


中小企業静岡(2003年 5月号 No.594)