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事務局 多士済々

感謝を笑顔に込め、14年間ひとりで事務局担う

富士富士宮地区畳商工業協同組合
事務局梅原美智子さん

 

短大卒業後、地元の金融機関に入行。通帳記帳、入出金などのオペレーションや窓口業務に携わり、出産を機に退職。子育てもひと段落した平成6年4月、組合に入った。

「ご近所に住む前理事長から、新たに組合事務所を設けるから職員に、と誘われました」。

ゼロから、そして一人でのスタート。それを支えたのは、前理事長をはじめとする役員だ。

「もちろん、畳の知識はゼロ。しかも一人で事務所を任されているというプレッシャーも重なり、不安で押しつぶされそうでした。些細なことでも役員さんに即相談。ほんとに心強かった」。

以来、14年にわたり一人で組合事務局を担ってきた。

組合事業の大きな柱は、公営住宅の畳替え業務。特に3月から6月ごろまでは、入退去に伴う対応に加え、組合の決算や総会の準備などに忙殺される日々が続くが、手際の良さと正確な仕事ぶりで組合員は言うまでもなく、発注者から寄せられる信頼は絶大だ。

建設業許可や経営事項審査に必要な書類作成、電子入札手続などの知識も専門家にひけをとらない。

2年前、理事長はじめ役員ほぼ全員が入替わり、新執行部から質問攻めの日々が、しばらく続いた。

「いつの間に、聞く立場から聞かれる立場になっていましたね」。

前の職場から、時折パート募集の問い合わせがあるが、心が揺るぐことはない。

「築半世紀を超える事務所はとても愛着を感じるし、居心地は抜群。これも組合員さんをはじめ人に恵まれたおかげ。そして家族の理解も大きい」。

常に心がけるのは笑顔。組合員に気持ちよく事務所へ足を運んでもらいたい、と感謝を笑顔で表す。

友人に誘われ、1年前にゴルフを始めた。

「といっても、月2、3回、打ちっ放しで先生からレッスンを受けるくらいなんですけど。コースデビューが当面の目標」と笑う。