google

編集室便り

「M&A」と聞いて連想するのは、「乗っ取り」や「マネーゲーム」、「身売り」といったマイナスのイメージ、と思いきや、そうでもないらしい。

本会が昨年度実施した調査では、半数近くの企業が「後継者問題を解決する有効な手段」と回答。さらに4割が「企業が成長するための有効な手段」と捉えている。一方、「会社の身売りであり恥ずかしいこと」は僅か3%にとどまっている。

昨年、国内で成立したM&Aは約2700件。1日に7件を超えるM&Aが行われている計算だ。その7割が未上場企業で占められるなど、中小企業にも浸透しつつある。中小企業では、大企業間で見られる敵対的なものではなく、ほとんどが売り手、買い手双方の了解による友好的M&Aであるというのが特長だという。

わが国の年間廃業数の1/4は後継者不在が理由。事業承継に悩む企業は多い。その解決策の一つとして研究してみては、どうだろうか。(住川)